郵便とリアルでトラベルライフ

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送別会は自分で主催するのか

4年間の勤務を終えて本国に帰国したフィンランド人の同僚H。彼女の職場でのお別れ会の内幕を聞いて、私は非常に驚き、カルチャーショックを受けました。

 

勤務時間中に1時間ほど、コーヒーとケーキでお別れの会をしたのですが、その経費はてっきり私は職場の運営費などから出されたのだと思っていました。さもなくば、ボスの交際費みたいなところから。

ところが! お別れのプレゼントを購入するということで職場のみんなから集めたカンパのお金を工面して、コーヒー代などをねん出したというのです。しかも、昨年夏に着任したフィンランド人ボスは一銭も出していないという……。

フィンランド人がたくさんいる私の職場では、今まで、この手の軽いお別れ会の飲み物代は、ボスが交際費かポケットマネーで払っていたといいます。だから、秘書が当然のように「コーヒー代はお願いしてよろしいですね」と確認したら、「今までここはそういう風にやってきたのか! 俺は出さない」と言われてしまったといいます。

日本の企業だったら、こういうときはどうしただろうと思いだしてみたのですが、私の経験では、まあ、部長とかが「これでやっとけ」とか言って、1万円ポ~ンとくれたりしたものです。先輩にも飲みにつれて行っていただいたこと数しれず。もちろん、おごっていただきました。

だから、日本人の感覚からすれば、上の者が部下のために支払うというのは、当然に思えるのですが、フィンランド人はフラットな人間関係を旨とするので、上司がおごることはほとんどないと言います。どちらがいい悪い、ではなく、単純に、カルチャーが違うということですね。

もっと驚いたのが、去りゆく本人が自分のお別れ会をセットして、みんなを招待したことなんです。一人だけ、誘われなかった人がいましたーーそれは、ボス。Hの東京勤務の最終日の夜に開かれた送別会は、Hも含めて全員で割り勘でした。これもカルチャーショック!

その翌朝、職場に行って驚きました。デスクの上に、Hからメッセージとプレゼントが置いてあったからなのです。

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Hは高校時代に日本に留学したこともあるし、日本での生活もそこそこ長いので、こういう日本人っぽいことをするのかもしれませんね。半年未満の付き合いだった私にもやさしいメッセージをくれて、感激しました。

いただいたのはこれです。

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あーん、直接お礼が言えなくて残念。粋なことをするものです。