バルセロナの美しいポストカード
ポストクロッシングで日々届くポストカードがたまってくると、時々、処分しないとなりません。画像では残してあるので、この際実物とは潔く決別! そこで、過去にいただいたカードの束をほじくり返していて、「お宝」を発掘しました。美しすぎる切手です。
まず左のミニシートにはナンバリングがあります。フランコ独裁政権が倒れ、民主化運動によって成立したスペインで1978年に制定された新憲法の四半世紀を記念して発行されたようですね。1978年って、ちょっと前の出来事ーー。今まで全然知りませんでした。目が開かれる思い。
そして、右上には美しいモードな切手2枚!こういうセレクションはうれしいです。だって、スペインから来るポストカードに貼ってある切手は大抵、こちらのどっちかなんですから(もちろん文句ではなくて、事実として)。
冒頭に書いたビューティフルな切手が貼ってあったのは、こちらの、これまた息をのむ美しさの横長なカードです。
ガウディの手になるサグラダファミリア教会の内部が、ああ、何ともアートそのものです。かつて、工事現場さながらの内部で、こじんまりと礼拝が行われていた現場に居合わせたことがあります。建設途中でもすでに「生きた」祈りの場でした。今さら言うこともありませんが、世界遺産です。
ガウディ作品のカード
サグラダファミリアは外観のカードが二枚来てました。こういう、いかにも観光用なポストカードも、もらってうれしいものですが、芸術性を強く打ち出したカードをいただくと、センスのいい送り主さんのことまで想像したりするんですよね。
ガウディのほかの作品のカードもあります。
グエル公園のある部分を切り取った印象的な1枚。
そして、カサ・バトリョ
この絵葉書には、「いつもの」じゃなくて、こんなにきれいなクリスマス用の切手が貼ってありました。何となく、色彩を合わせてくれたのかな。
20世紀のアールヌーボー建築
ガウディ建築と並んでバルセロナが誇る世界遺産の筆頭が、カタルーニャ音楽堂ではないでしょうか。ここは美しいです、本当に、ため息がもれます。私は個人的に、ガウディ作品より、建築家リュイス・ドゥメナク・イ・ムンタネー(Lluís Domènech i Montaner)設計したこちらのコンサートホールが好き♪ 20世紀初頭のバルセロナにおける(ちょっと独特な)アールヌーボー様式を伝えるものとして世界遺産に登録されております。
同じ建築家の作品で、サン・パウ病院というのもバルセロナ市内にありますが、そちらも一緒に世界遺産になっています。この病院も、入院したくなるくらい美しいです。
バルセロナには3度訪れましたが、まだまだ全然、ちゃんと見ていないと思っています。面白い(別の言い方では奇妙奇天烈な)建物もいろいろあるし、そうこうするうちにサグラダファミリアはどんどん完成に近づいているし……。旅心をそそるこれらのポストカードは、「とても処分できない」という結論に達しました。
現地に行かれる日まで、時々、ポストカードを引っ張り出して楽しもうと思います。