あぁ、東海道五十三次
国際文通週間の切手、今年は東海道五十三次のすべてが、1枚70円の額面で発売になりました。55枚のセットでのみ販売というそのニュースを偶然知ったのが、発売前日。普段ならスルーする私ですが、今回は、
「絶対に買う!」
との叫びが心の中をこだましました。なぜなら、私、ポストクロッシングで使おうと、『東海道五十三次』のポストカード55枚セットを購入していたからですよ♬ その一部が下のお写真。
言わずと知れた安藤広重の画による、江戸から京都までの宿場町をモチーフにした浮世絵シリーズは、日本の強力なコンテンツ! ポスクロをやっていると、浮世絵の絵はがきは、海外の方にも一定の人気を得ている実感があります。
なら、日本人の私が、日本郵政発行の切手で、五十三次の絵はがきを海外に送ろうじゃありませんか! しかも、今回は同じ絵柄の切手を貼れるとくれば、最高です。
ところがです、切手の発行に気づいたのが遅すぎたのか、日本の切手ファンのパッションの熱さに疎かったのか、買えなかったんです。
売り出されたのは10月9日(金)。で、私は11日(日)、都内のとある局に「これ、ください」と出かけ、
「それねぇ。すごく人気があって、朝早くから並んでいたお客さんもいて、発売初日の午前中にあっという間に売れちゃったんですよ(言外に、今頃来ても、遅い、遅い)」
と言われました。その局員さんはご親切にも、ネットでも完売済みになっていることも教えてくださいました。
つまり、私は完全に出遅れた!
諦めきれず、性懲りもなく、本日、地元の小さな郵便局に行って、
「まさかとは思いますが、1枚残ってませんか?」
と、低姿勢でおたずねし、「うちの局には入ってこなかったんです」と言われました。
「本局ならもしかして残っているかもしれない」
と励まされ、出向いたけれど、そちらでも、
「初日の午前中に売り切れちゃって」
との回答でした。いやはや、すごいわ。
しかし、神はお見捨てになりませんでした。さきほど、日本郵便のHPで、再販決定のお知らせが出ておりました。再入荷の数には限りがあるとのことで、争奪戦に勝利できるかどうかは分かりませんけど、一応、トライはしてみようか、と。ただ、額面70円(ハガキのエアメール代金)の切手55枚セットの切手帳のお値段は5500円ーーつまり、1枚あたりの単価は100円ーーなのが、ちょっとね。私はコレクション目的ではなく、実際に貼って外国に送るので、出来れば額面ピッタリがよかった。
要するにこの商品は、使用されるためではなく、手元に置いて楽しんでもらうためのアイテムということですね。
東海道五十三次は55枚
ところで、「53次」なのに、55枚で1セットなのは「何で?」と思いませんか? 東海道には、起点の日本橋と終点の京都の間に宿場が53箇所あるので、53+1+1=55という計算になるというわけでした。
55のシーンで私のお好みは、鞠子です。静岡市丸子に現存する、とろろ汁のお店「丁子屋」さんにて、旅人がお食事中のところが描かれています。
地名の発音は「まりこ」。こちらのとろろ汁は、自然薯を使っていて、濃厚で、それはそれは、美味しいのです。初めてお邪魔したとき、「東海道五十三次にも出てくるんですよ」と言われて感動したことを、鮮やかに覚えています。