Go To TOKYO
東京都民が仲間はずれにされていたGo To トラベル事業ですが、今月から東京都も対象となり、混乱が続いておりますね。そうなる前、「東京がまだすいていて、ホテルの宿泊代もお得なうちに楽しもう」ということで、9月下旬、都内某所のホテルで二泊三日のアーバンリゾートを楽しんで参りました。
どうしても行きたかった増上寺には、投宿先のホテルから地下鉄でダイレクトにアクセスできて、ラッキー! お目当ては、和宮様の墓参です。
京都の関連書籍を読みあさっていたときに、はまって一気読みしたのが、『和宮様御留』。天皇家のお姫様が、徳川十四代将軍家茂に嫁ぐまでの、あれやこれや、ビックリの連続です。
こちらの本で、和宮様のお墓が増上寺にあることも知り、すぐにでもお参りに伺いたかったのですが、読んだ当時は自粛期間で、不要不急の外出(今、聞くと、このフレーズ、懐かしい)は控えておりました。
京都といっても、いろいろな側面がありますが、和宮様は仁孝天皇の内親王であられるということは、言ってみれば、都(みやこ)の「一丁目一番地」的な話題です。しかも、公武合体の象徴のように実行された、和宮様の徳川家への降嫁によって、都と江戸が結ばれたわけで、東京に住んでいる私は、すぐにでも和宮様(もしかしたら、替え玉?)が眠る地を訪れてみたかったのです。
徳川将軍家墓所とポストカード
増上寺の一角に、徳川将軍家墓所という有料のエリアがあります。こちらで拝観冥加料の500円をお支払いすると、なんと!ポストカードセット(10枚入)をいただけました。
こちらのカードの説明書きを読んで初めて知ったことですが、徳川家の霊廟は、戦火で焼失してしまったものがあるのですね。現存しないため、「旧国宝」と書かれているのが切ないものです。残された古い写真で拝見できるのが、せめてもです。
このセットの中には、「大日本東京芝三縁山増上寺境内全図」なる地図も入っており、その昔、それぞれの霊廟や関連施設が存在した場所が番号でマークされています。
さて、いよいよ和宮様のお墓へ。エリアに入ってすぐ、和宮様の宝塔がひっそりと存在していました。
塔の側部に菊のご紋がデザインされているのは必見でしょう。こちらをお参りされる際には、ぜひぜひ、『和宮様御留』を読んでいただきたいです。臨場感が半端ないですから。
右隣には、ご主人の家茂公も眠っておられましたが、逆光で写真がうまく撮れなかったのが残念です。
将軍家墓所そのものは、そんなに広くないけれど、東京タワーの足元という立地もあって、なかなか楽しめる場所です。今となっては昔のことになりましたが、コロナのせいで県をまたいでの移動を制限され、その中でも「汚染地」扱いを受けてきた東京都で、こんなに興味深いプチ旅行ができて、本当に満足でした。