郵便とリアルでトラベルライフ

旅が大好き! Postcrossingを始めてからハガキで世界旅行。楽しいよ♫

「平和」へのメッセージ

ストクロッシングという、非常に平和なのんびりした趣味にも、世界情勢が影響を及ぼすことは、やっている人たちにとって自明のことでしょう。コロナ禍はもろに世界を包み込み、ほとんどのポストカードのメッセージは、「Take care, stay safe」で結ばれていたのではないでしょうか? 私もそうしてきました。

そこへ、今度は「戦争」です。

日本からロシアやウクライナにエアメールを直接送れないため(これはコロナがメインの理由です)、日本にいるメンバーに当該国の住所がポスクロから割り振られることはありません。これ、実はありがたかったりします。だって、ロシアのメンバーになんて書けばいいんでしょうか? 天気や好きな食べ物や、そういうことだけ?

私が今回の「戦争」についてポスクロを通じて考え始めるきっかけになった出来事は、昨日、書きました。

そして、先月(2022年4月)のある週、ドンとまとめてロシアから6枚のきれいなポストカードが届いたとき、その半分に、今回の「戦争」を匂わせる、平和を求めるメッセージが書かれていたことに気がつきました。もちろん、ウクライナのウの字も、ロシアのロの字も書かれていません。「早く終わるといいのに」「普通の市民はただ普通に平和に暮らしたいだけなんです」みたいな内容。このことを、(ウクライナと連帯している)日本に住む私に向けて書くことに、もしかしたら最初は迷い、そして勇気を振り絞って本当の気持ちをぶつけたんだろうと想像しています。書いてくださった方の直筆の文字を見つめていると、心の叫びに感じられます。

国家とそこに暮らす人たちを同一視してはいけない。

そのことは、Postcrossingのサイトのブログにキチンと書かれています。 

www.postcrossing.com

侵攻が始まったとき、多くのメンバーから「ロシアとベラルーシの人たちをポスクロから閉め出せ」という声が上がったことも紹介されています。

そして、Postcrossingはそれをしませんでした。ロシアやベラルーシでポスクロを楽しんでいる人たちは、私たちと同じように、子を持つ親だったり、子供だったり、スーパーのレジで働いていたり、医療従事者だったり・・・・・・。

この難しい時だからこそ、世界の誰かにポストカードを送ろうと改めて思った次第です。